看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問109 (母性看護学 問5)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問109(母性看護学 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(33歳、初妊婦、会社員)は夫と2人で暮らしている。身長160cm、非妊時体重60kg。妊娠17週1日の妊婦健康診査にて、児の発育に異常はなかった。
体重は66kgで4週前から4kg増加している。血圧120/78mmHg。尿蛋白(-)、浮腫(-)。排便は妊娠前と変わらず2日に1回出ている。Aさんは「同じ週数の友達は胎動を感じると言っていたのに、自分は感じられず心配です」と話す。

このときのAさんの状態で正常から逸脱しているのはどれか。
  • 血圧
  • 排便回数
  • 体重の増加量
  • 胎動の無自覚

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この過去問の解説 (2件)

01

Aさんは非妊時のBMI23.4(普通体重)の推奨上限(週0.5kg増)を大きく超えて週1kg増加しています。、浮腫の有無や食事・運動等の生活習慣を観察します。また、初妊婦の胎動自覚は18〜20週頃です。

選択肢1. 血圧

誤りの解答です。

120/78mmHgは正常範囲内(収縮期140mmHg未満、拡張期90mmHg未満)であり、妊娠高血圧症候群の基準値未満のため正常です。

選択肢2. 排便回数

誤りの解答です。

2日に1回の排便は妊娠前から変化がなく、正常です。妊娠中は黄体ホルモンの影響で便秘になりやすいですが、経過観察します。

選択肢3. 体重の増加量

正しい解答です。

4週間で4kg増(週1kg増)は異常値です。推奨される増加ペースは非妊時普通体重の場合:週0.3〜0.5kg程度で、正常から逸脱しています。

選択肢4. 胎動の無自覚

誤りの解答です。

初妊婦が胎動を自覚し始める時期は妊娠18〜20週頃です。妊娠17週の時点ではまだ感じられなくても正常範囲です。

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02

妊娠に伴う母体の変化が、正常から逸脱しないかどうかを問う問題です。

情報を一つずつ正確に読み取り判断する能力が求められています。

選択肢1. 血圧

妊娠中、正常に経過している場合、血圧には大きな変化はありません。Aさんの血圧120/78mmHgであり、正常を逸脱しているとはいえません。

 

選択肢2. 排便回数

妊娠の維持に最も重要な役割を果たすのは、母体卵巣または胎盤で産生分泌されるプロゲステロンです。

このホルモンの影響で、腸蠕動が緩慢になり、便秘となる妊婦もいますが、Aさんは、妊娠前と変わらず2日に1回排便があり、正常から逸脱しているとはいえません。

選択肢3. 体重の増加量

Aさんは、身長160cm、非妊時体重60kgであり、BMIは23.4であり、標準体型です。

妊娠中の体重増加は非妊時体重が標準の場合、妊娠全期間を通じて10~13kgの増加が推奨されています。

Aさんは4週前から4kg増加しており、このペースが続くと、妊娠高血圧や妊娠糖尿病、肩甲難産の可能性が高まります。

よってこちらは正常から逸脱しています。

 

 

 

選択肢4. 胎動の無自覚

胎動を初めて感じるのは初産婦では18~20週頃です。

Aさんは現在、妊娠17週1日であり、胎動を感じられないことは、正常を逸脱しているとはいえません。

まとめ

妊婦健康診断では、妊娠中の合併症に影響があると考えられる合併症(切迫流早産、糖代謝異常、妊娠高血圧症候群、胎盤位置異常、胎児発育不全等)のスクリーニングを行っています。そのため、妊婦健康診断の度に、体重計測、血圧測定、尿検査、胎児心拍確認等を行っています。各検査項目の標準値等を把握しておくことは重要です。

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