看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問110 (母性看護学 問6)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問110(母性看護学 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

<問109〜問111は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問109はこちら

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(33歳、初妊婦、会社員)は夫と2人で暮らしている。身長160cm、非妊時体重60kg。妊娠17週1日の妊婦健康診査にて、児の発育に異常はなかった。
体重は66kgで4週前から4kg増加している。血圧120/78mmHg。尿蛋白(-)、浮腫(-)。排便は妊娠前と変わらず2日に1回出ている。Aさんは「同じ週数の友達は胎動を感じると言っていたのに、自分は感じられず心配です」と話す。

妊娠22週2日。妊婦健康診査で母児ともに経過は順調であった。Aさんは夫の立ち合い分娩を希望しており「産後は夫も育児休業を取得する予定です。最近この地域に引っ越してきたばかりで、今のうちに妊娠週数が同じくらいのお母さんと仲良くなって色々と情報交換したいです」と話す。
このときのAさんへの支援で最も適切なのはどれか。

  • 両親学級への参加を促す。
  • バースプランの立案を勧める。
  • 産後ケアに関する情報提供を行う。
  • 妊婦健康診査への夫の同席を勧める。

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この過去問の解説 (2件)

01

妊娠22週は妊娠中期で、胎盤が完成し、流産リスクが大幅に低下し、つわりが落ち着く時期です。夫は立ち合い分娩や育児休業取得に積極的です。転居直後で、同週数の妊婦との交流・情報交換と夫と一緒の育児準備を求めています。

選択肢1. 両親学級への参加を促す。

正しい解答です。

両親学級は夫婦で育児を学ぶ機会や、同週数の妊婦と集います。妊娠時期によって必要な情報やケアは変わります。週数を揃えて開催し、全員が今知りたい情報を一緒に学べます。Aさんへの支援で最も適切です。

選択肢2. バースプランの立案を勧める。

誤りの解答です。

バースプラン立案とは、妊婦や家族が思い描く理想の出産の過ごし方や立ち合いの要望をあらかじめ書き出し、医療者と共有する計画作りです。満足のいく分娩に向けて重要ですが、妊娠22週の時点で仲間づくりや情報交換をしたいというAさんの主訴に対する介入ではありません。

選択肢3. 産後ケアに関する情報提供を行う。

誤りの解答です。

夫の育休取得意欲は高いですが、優先すべきはAさんが求めている妊娠中の地域での情報交換や仲間づくりへの支援です。

選択肢4. 妊婦健康診査への夫の同席を勧める。

誤りの解答です。

夫の意識を高めるのには役立ちます。健診への同席では、同じ週数の妊婦と仲良くなって情報交換したいというAさんのニーズを満たすことはできません。

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02

Aさんは、「妊娠週数が同じくらいのお母さんと仲良くなって色々と情報交換したいです」という希望を持っています。

本人のニーズがどのようなことなのかに着目し、支援を進めていく必要があります。

選択肢1. 両親学級への参加を促す。

両親学級とは、妊婦やその家族が、妊娠中のことや分娩のこと、産後のこと等を学ぶ機会として、多くの分娩取り扱い施設で実施されています。

両親学級の参加者を、「妊娠〇週の方」と限定することも多くあり、妊娠週数が同じくらいの妊婦やその家族が集まる機会となります。

よって、両親学級への参加を促すことがAさんのニーズに最も沿っています。

選択肢2. バースプランの立案を勧める。

バースプランとは、妊娠中に妊婦やその家族が分娩について想起し、希望や計画を、医師や助産師に伝えるためのツールです。

「妊娠週数が同じくらいのお母さんと仲良くなって色々と情報交換したいです」という希望は分娩に関する希望であるとは言えず、支援として最も適切であるとは言えません。

選択肢3. 産後ケアに関する情報提供を行う。

産後ケアとは、安心して子育てをするために、心身の健康管理を行う支援事業の一つです。

現段階でAさんが最も求めている支援であるとは言えません。

選択肢4. 妊婦健康診査への夫の同席を勧める。

「産後は夫も育児休業を取得する予定です。」との発言から、Aさんの夫は、育児に対する意欲が感じ取れます。

しかし、現段階でAさんが最も求めている支援であるとは言えません。

まとめ

核家族化が進み、両親のみで子育てを行っている家庭が増加しています。

同じ妊娠週数位の妊婦が交流を持ち、同じような悩み等を相談しあうピア活動(同じ立場や経験を持つ仲間が互いに支えあい、情報共有や情報を共有すること)を促進する支援は重要です。

また、その支援が対象者にニーズに沿っているのか確認するなどの丁寧な関わりが看護師には求められています。

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