看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問116 (精神看護学 問6)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問116(精神看護学 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

<問115〜問117は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問115はこちら

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(24歳、女性)は両親と3人で暮らしている。会社員として働いているが、最近責任の大きな仕事が増えていた。仕事帰りにコンビニエンスストアでサンドイッチやおにぎりなどを買い込み、家族が寝た後に一気に食べるようになった。量が増えていき、食べた後に自ら嘔吐することを繰り返すようになった。過食嘔吐をやめられないことに悩み、クリニックを受診し、神経性過食症(bulimia nervosa)と診断された。
来院時の身体所見:身長155cm、体重48kg、体温36.4℃、血圧104/60mmHg、脈拍66/分(不整)。
検査所見:赤血球400万/pL、Hb12.5g/dL、白血球6,300/pL、Na135mEq/L、K2.7mEq/L、Cl98mEq/L、AST30IU/L〈U/L〉、ALT35IU/L〈U/L〉、7−GTP29IU/L〈U/L〉、血糖92mg/dL。

2回目の外来受診日に、Aさんから外来看護師に「過食がやめられません。私はどうすればいいのでしょうか」と神経性過食症(bulimia nervosa)との付き合い方について相談があった。
外来看護師の声かけとして適切なのはどれか。

  • 「毎食の食事は手作りしましょう」
  • 「過食したくなるときの状況を記録してみましょう」
  • 「家族の力は借りず自分の力で頑張っていきましょう」
  • 「理想体重を維持できるよう毎日体重計に乗りましょう」

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この過去問の解説 (2件)

01

仕事のストレスから夜間の過食嘔吐を繰り返し、行動を制御できず不安を抱えています。衝動を根性で抑え込ませるのではなく、どのようなきっかけで過食したくなるかを自己モニタリングし、ストレスの背景を把握するための関わりが求められます。

選択肢1. 「毎食の食事は手作りしましょう」

誤りの解答です。

仕事の負担が大きいAさんに手作りを強制することは、ストレスの増強やプレッシャーとなり病状を悪化させます。症状改善に直結しない不適切な関わりです。

選択肢2. 「過食したくなるときの状況を記録してみましょう」

正しい解答です。

認知行動療法のアプローチに基づき、過食が生じる時間帯や直前の感情、ストレス状況を客観的に記録・把握させることで、適切な対処行動に繋げます。

選択肢3. 「家族の力は借りず自分の力で頑張っていきましょう」

誤りの解答です。

摂食障害の回復には家族のサポート体制が必要です。自分の力でと孤立を促すのは患者を追い詰め、過食行動を悪化させるため不適切です。

選択肢4. 「理想体重を維持できるよう毎日体重計に乗りましょう」

誤りの解答です。

体型や体重への捉われを強め、不安や過食行動を助長させます。体重測定の強要は控え、行動パターンの見直しを優先します。

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02

Aさんは、摂食障害であることに悩み、どうすれば良いかを看護師に相談しています。

叱咤激励は本人の状況を否定することにつながることが予測されます。

こうした保健指導は看護師の重要な仕事の一つであるといえます。

 

選択肢1. 「毎食の食事は手作りしましょう」

Aさんは、大きな仕事を任されたことにより、心理的な負荷がかかっている状況です。

こうした中で、毎食の食事を手作りすることは、さらなる負担となります。

仕事量の調整をはかったり、両親のサポートを受けながら、スローステップで回復していくことが望まれます。

よってこの声かけは適切であるとはいえません。

 

選択肢2. 「過食したくなるときの状況を記録してみましょう」

Aさんは、過食をやめたいけれどやめられない状況に陥り、悩んでいます。

過食したくなるときの状況を記録し、自分の思いや行動を客観視することによって代替の行動を考えるきっかけになる可能性があります。

よってこの声かけは適切です。

選択肢3. 「家族の力は借りず自分の力で頑張っていきましょう」

Aさんは、両親と暮らしています。

孤立させることなく、家族を含む周囲の力を借りて回復していくことは重要です。

よってこの声かけは適切であるとはいえません。

選択肢4. 「理想体重を維持できるよう毎日体重計に乗りましょう」

Aさんは摂食障害であり、かたよったボディイメージを持っていることが予測されます。

毎日、体重計に乗り、具体的な数値をみることにより、状況を悪化させてしまう可能性があるといえます。

よってこの声かけは適切であるとはいえません。

まとめ

この問題では、Aさんから「どうすれば良いか」と相談されています。

具体的な支援を指示することが求められている状況です。

Aさんを責めたり、追い詰めたりすることのないように配慮しながら関わることがポイントであると言えます。

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