看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問117 (精神看護学 問7)
問題文
<問115〜問117は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問115はこちら
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(24歳、女性)は両親と3人で暮らしている。会社員として働いているが、最近責任の大きな仕事が増えていた。仕事帰りにコンビニエンスストアでサンドイッチやおにぎりなどを買い込み、家族が寝た後に一気に食べるようになった。量が増えていき、食べた後に自ら嘔吐することを繰り返すようになった。過食嘔吐をやめられないことに悩み、クリニックを受診し、神経性過食症(bulimia nervosa)と診断された。
来院時の身体所見:身長155cm、体重48kg、体温36.4℃、血圧104/60mmHg、脈拍66/分(不整)。
検査所見:赤血球400万/pL、Hb12.5g/dL、白血球6,300/pL、Na135mEq/L、K2.7mEq/L、Cl98mEq/L、AST30IU/L〈U/L〉、ALT35IU/L〈U/L〉、7−GTP29IU/L〈U/L〉、血糖92mg/dL。
Aさんは受診時に母親と一緒に来院した。母親から「父親は、普段はAとあまり話すことはありませんが、過食を見つけると我慢が足りないからだとAを叱ります。私は食費が高くて困っています。どうしたらいいのでしょう」と外来看護師に相談があった。
看護師が母親に行う支援として、適切なのはどれか。2つ選べ。
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問題
看護師試験 第115回(2026年2月) 問117(精神看護学 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
<問115〜問117は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問115はこちら
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(24歳、女性)は両親と3人で暮らしている。会社員として働いているが、最近責任の大きな仕事が増えていた。仕事帰りにコンビニエンスストアでサンドイッチやおにぎりなどを買い込み、家族が寝た後に一気に食べるようになった。量が増えていき、食べた後に自ら嘔吐することを繰り返すようになった。過食嘔吐をやめられないことに悩み、クリニックを受診し、神経性過食症(bulimia nervosa)と診断された。
来院時の身体所見:身長155cm、体重48kg、体温36.4℃、血圧104/60mmHg、脈拍66/分(不整)。
検査所見:赤血球400万/pL、Hb12.5g/dL、白血球6,300/pL、Na135mEq/L、K2.7mEq/L、Cl98mEq/L、AST30IU/L〈U/L〉、ALT35IU/L〈U/L〉、7−GTP29IU/L〈U/L〉、血糖92mg/dL。
Aさんは受診時に母親と一緒に来院した。母親から「父親は、普段はAとあまり話すことはありませんが、過食を見つけると我慢が足りないからだとAを叱ります。私は食費が高くて困っています。どうしたらいいのでしょう」と外来看護師に相談があった。
看護師が母親に行う支援として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 家族心理教育や家族会を紹介する。
- 疾患による家計への影響は仕方がないと伝える。
- 食行動の異常には厳しく接するように指導する。
- Aさんの疾患や今後の見通しについて説明をする。
- 家族が原因であるため、すぐ態度を改めるよう指導する。
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この過去問の解説 (2件)
01
Aさんは仕事上のストレスから過食嘔吐を繰り返し、父親は病気への理解不足から叱責し、母親は経済的・精神的負担に困惑しています。Aさんへの治療に加え、家族が病態を正しく理解し、孤立せず関われるよう家族支援を行うことが必要です。
正しい解答です。
家族心理教育や家族会への参加は、病気の理解を深め、抱え込んでいる悩みや負担を共有・軽減するのに有効です。家族が適切なサポート体制を築くための望ましい支援です。
誤りの解答です。
母親が抱えている家計の悩みを仕方がないと軽視・傾聴放棄するのは不適切です。共感的に思いを受け止め、治療や環境調整による改善の方向性を提示する必要があります。
誤りの解答です。
父親が過食行動を厳しく叱責・否定すると、Aさんの孤立感やストレスが強まり症状が悪化します。責めるのでなく、見守る姿勢を持てるよう関わります。
正しい解答です。
我慢が足りないと誤解している家族に、過食症が意思の弱さではなく治療が必要な疾患であること、今後の回復のプロセスを丁寧に説明し、病気への正しい理解を促すことが必要です。
誤りの解答です。
症状の直接の原因を家族の関わり方と決めつける指導は、家族を追い詰め関係性を悪化させます。批判や非難でなく、病気をともに支えるパートナーとしての関係を図ります。
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02
摂食障害は、本人だけの問題ではなく周囲の人や家族も巻き込んだ支援が重要となります。
責めたり、追い詰めたりすることのないように周囲の人や家族にも教育が必要です。
長期的な目線にたった看護師の支援が重要です。
周囲の人や家族も自分を責めたり追い詰めたりすることもあります。
また、摂食障害は心理的な面と複雑に絡み合っているため、長期的な支援が必要となります。
同じような状況にある家族等と協力したり、一緒に対処法を考えたりするつながりが重要です。
周囲の人や家族も社会から孤立させないように、家族心理教育を行ったり、家族会へつなぐ支援は適切であると言えます。
家計への負担は、現実的な問題であることを受け止め、理解し関わることが必要です。
しかし、「仕方がない」と伝えると、支援につながりません。
よってこの支援は適切であるとは言えません。
食行動の異常には、責めたり追い詰めたりしない態度が重要です。
よってこの支援は適切であるとは言えません。
摂食障害は精神疾患であり、治療には時間がかかることや周囲の人や家族の温かなサポートによって回復することが期待できます。
Aさんの疾患について家族も含めた教育を行うことができるよう説明することは、看護師として適切な支援であると言えます。
Aさんは、大きな仕事を抱えた事により、心理的な負担が大きく摂食障害となった可能性が高いと言えます。
家族との関わりも複合的に影響していることも予測はされますが、家族に対して行動を改めるように指導することは適切な支援であるとは言えません。
摂食障害となった患者によって周囲の人や家族には、治療のプロセスを支える重要な役割があります。
患者同様に、周囲の人や家族に対しても、家族心理教育を行ったり、家族会を紹介したり社会から孤立させない関わりも大切です。
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