看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問203 (成人看護学 問32)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問203(成人看護学 問32) (訂正依頼・報告はこちら)

基礎疾患のない患者の痔瘻(anal fistula)について正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 先天性の疾患である。
  • 悪性腫瘍(malignant tumor)の発生がある。
  • 手術療法が原則である。
  • 上下直腸静脈の静脈瘤(varix)である。
  • 骨盤底筋群の虚弱が原因である。

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は、悪性腫瘍の発生がある、手術療法が原則であるです。

痔瘻は、肛門の中と皮膚の間にトンネルのような通り道ができる病気です。多くは、肛門の近くに膿がたまる「肛門周囲膿瘍」から始まり、そのあとに膿の通り道が残って起こります。自然に治りにくいため、基本的には手術で治療します。

選択肢1. 先天性の疾患である。

これは誤りです。

痔瘻は、生まれつきの病気ではありません。多くは、肛門の中にある小さなくぼみなどから細菌が入り、炎症を起こして膿がたまることがきっかけです。その膿の通り道が残ることで、痔瘻になります。

選択肢2. 悪性腫瘍(malignant tumor)の発生がある。

これは正しいです。

痔瘻が長い間続くと、まれにその部分から悪性腫瘍が発生することがあります。頻度は高くありませんが、長期間続く痔瘻では注意が必要です。

そのため、痔瘻を放置せず、きちんと治療することが大切です。

選択肢3. 手術療法が原則である。

これは正しいです。

痔瘻では、膿が通った道がトンネルのように残っています。薬で一時的に炎症をおさえることはあっても、トンネルそのものが残ると再び膿がたまりやすくなります。

そのため、痔瘻の治療は手術療法が原則です。手術では、痔瘻の通り道を処理して、再発しにくくします。

選択肢4. 上下直腸静脈の静脈瘤(varix)である。

これは誤りです。

上下直腸静脈などの血管がふくらんでできるものは、主に痔核です。いわゆる「いぼ痔」にあたります。

痔瘻は血管のふくらみではなく、肛門の中と皮膚の間にできる膿の通り道です。痔核と痔瘻は、どちらも肛門の病気ですが、しくみが違います。

選択肢5. 骨盤底筋群の虚弱が原因である。

これは誤りです。

骨盤底筋群は、骨盤の底にあり、直腸や膀胱などを支える筋肉です。この筋肉が弱くなると、尿もれや便失禁、直腸脱などに関係することがあります。

しかし、痔瘻の主な原因は筋肉の弱さではなく、肛門周囲の感染と膿の通り道です。

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