看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問212 (地域・在宅看護論 問14)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問212(地域・在宅看護論 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

<問211〜問213は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問211はこちら

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(78歳、女性、要介護1)は夫(82歳、要支援1)と2人で暮らしている。高血圧症(hypertension)と心不全(heart failure)と診断され、降圧薬と利尿薬を内服し、日常生活では呼吸困難の症状はない。病状管理のために訪問看護を週1回利用している。Aさんは「最近、買い物に行くとすぐに疲れてしまい、重いものが買えない」と話し、訪問介護員の買い物への同行を希望した。Aさんの希望を受けてサービス担当者会議が開催され、訪問介護事業所から訪問看護師に「買い物に同行するときに注意することはありますか」と質問があった。

Aさんの夫は洗濯や簡単な食事の準備、掃除、ゴミ出しをしている。長女家族は徒歩15分くらいのところに住んでおり、週2回訪れている。訪問看護師が訪問すると、夫から「家事をすることには慣れてきたけれど、最近、腰に痛みを感じることがあります」、長女から「両親はお金がかかってもサービスを使いたいと言っています」と話があった。
訪問看護師がAさんについて介護支援専門員と共有する内容で優先されるのはどれか。

  • 経済的な状況
  • 室内の清掃状況
  • Aさんの夫の体調
  • Aさんの夫への気持ち

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は、Aさんの夫の体調です。

Aさんは心不全があり、買い物で疲れやすくなっています。さらに、夫も高齢で要支援1であり、家事を担う中で腰痛を感じています。Aさんが自宅で安全に生活を続けるためには、Aさん本人の状態だけでなく、主な介護者である夫の負担や体調を介護支援専門員と共有することが大切です。

選択肢1. 経済的な状況

これは優先度が低いです。

長女から「両親はお金がかかってもサービスを使いたい」と話があります。そのため、サービス利用に対する金銭面の希望はある程度確認できています。

もちろん、介護サービスを利用するうえで費用の確認は必要です。しかし、この場面では、夫が腰痛を訴えており、家事や介護を続けることに負担が出ている可能性があります。そのため、まず共有すべき内容としては、夫の体調の方が優先されます。

選択肢2. 室内の清掃状況

これは優先度が低いです。

夫は掃除やゴミ出しなどを行っていますが、問題文には室内が不衛生である、片付いていない、生活に支障があるといった情報はありません。

室内環境の確認は大切ですが、この場面で新たに問題として示されているのは、夫の腰痛です。したがって、介護支援専門員と優先して共有する内容とはいえません。

選択肢3. Aさんの夫の体調

これは正しいです。

Aさんの夫は82歳で要支援1です。洗濯、簡単な食事の準備、掃除、ゴミ出しをしており、Aさんの生活を支える大切な存在です。

しかし、夫は「最近、腰に痛みを感じることがあります」と話しています。このまま夫の負担が大きくなると、夫自身の体調が悪くなったり、Aさんの在宅生活を支えることが難しくなったりする可能性があります。

そのため、訪問看護師は介護支援専門員に、夫の体調や介護負担の状況を共有し、サービス内容の見直しにつなげることが重要です。

選択肢4. Aさんの夫への気持ち

これは優先度が低いです。

Aさんが夫に対してどのような気持ちを持っているかを知ることは、家族関係を理解するうえで大切です。

しかし、問題文では、Aさんと夫の関係に強い不安や対立があるとは示されていません。いま優先して対応すべきなのは、夫が家事を担う中で腰痛を感じており、介護を続ける力が低下するおそれがある点です。

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