看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問221 (老年看護学 問17)
問題文
<問220〜問222は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問220はこちら
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(68歳、女性、事務員)は夫(74歳、事務所長)と息子(39歳、会社員)と3人で暮らしている。
現病歴:
2か月前に自宅の廊下で転倒し、壁に右前額部をぶつけたが、そのまま様子をみていた。
3週前から軽い頭痛があり、左上下肢の脱力感と言葉が出にくいなどの症状が出現した。
かかりつけの病院を受診し、慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)と診断され、入院して穿頭ドレナージ術を受けた。
既往歴:
48歳から左変形性膝関節症(osteoarthritis of the left knee)で鎮痛薬を内服し、医師から体重コントロールを指導されていた。
58歳から高血圧症(hypertension)と脂質異常症(dyslipidemia)のため内服治療中であった。
生活歴:
入院前の日常生活動作〈ADL〉は自立しており、左膝関節痛のため室内は壁や家具に手をついて移動し、外出時はT字杖を使用していた。
家事をしながら夫の事務所を手伝っていた。
身体所見:
身長154cm、体重72kg。
Aさんは毎日のリハビリテーションに積極的に参加していたが、訓練後はベッドで横になっていることが増えた。ある日、Aさんは「思うように手が動かないとイライラする。段々とやる気がなくなってきた。でも、夫も仕事と家事が大変だと思うので、リハビリを頑張らないといけないのよね」と焦った様子で看護師に話した。
このときのAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
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問題
看護師試験 第115回(2026年2月) 問221(老年看護学 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
<問220〜問222は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問220はこちら
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(68歳、女性、事務員)は夫(74歳、事務所長)と息子(39歳、会社員)と3人で暮らしている。
現病歴:
2か月前に自宅の廊下で転倒し、壁に右前額部をぶつけたが、そのまま様子をみていた。
3週前から軽い頭痛があり、左上下肢の脱力感と言葉が出にくいなどの症状が出現した。
かかりつけの病院を受診し、慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)と診断され、入院して穿頭ドレナージ術を受けた。
既往歴:
48歳から左変形性膝関節症(osteoarthritis of the left knee)で鎮痛薬を内服し、医師から体重コントロールを指導されていた。
58歳から高血圧症(hypertension)と脂質異常症(dyslipidemia)のため内服治療中であった。
生活歴:
入院前の日常生活動作〈ADL〉は自立しており、左膝関節痛のため室内は壁や家具に手をついて移動し、外出時はT字杖を使用していた。
家事をしながら夫の事務所を手伝っていた。
身体所見:
身長154cm、体重72kg。
Aさんは毎日のリハビリテーションに積極的に参加していたが、訓練後はベッドで横になっていることが増えた。ある日、Aさんは「思うように手が動かないとイライラする。段々とやる気がなくなってきた。でも、夫も仕事と家事が大変だと思うので、リハビリを頑張らないといけないのよね」と焦った様子で看護師に話した。
このときのAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
- 「もっと訓練を頑張りましょう」
- 「訓練の回数を増やしてみましょう」
- 「ゆっくり訓練をしていきましょう」
- 「家族に訓練を手伝ってもらいましょう」
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この過去問の解説 (1件)
01
正しい選択肢は、「ゆっくり訓練をしていきましょう」です。
Aさんはリハビリに前向きに取り組んでいますが、訓練後に横になることが増え、思うように手が動かないことへのいら立ちや、やる気の低下を感じています。さらに、夫への気づかいから「頑張らないといけない」と焦っています。この場面では、さらに努力を求めるのではなく、Aさんの気持ちを受け止め、無理のないペースで続けられるように支えることが大切です。
これは誤りです。
Aさんはすでに毎日のリハビリに積極的に参加しています。訓練後にベッドで横になることが増えているため、疲れがたまっている可能性があります。
この状況で「もっと頑張りましょう」と言うと、Aさんの焦りや負担を強めてしまうおそれがあります。今必要なのは、努力をさらに求めることではなく、気持ちを受け止めてペースを整える支援です。
これは誤りです。
訓練の回数を増やすと、疲労がさらに強くなる可能性があります。Aさんは訓練後に横になることが増えており、体力面でも心理面でも負担が大きくなっていると考えられます。
リハビリは、ただ回数を増やせばよいものではありません。Aさんの体調や疲れ具合に合わせて、続けられる量に調整することが大切です。
これは正しいです。
Aさんは「やる気がなくなってきた」と話しており、焦りや不安を感じています。このようなときは、看護師が「急がなくてよい」と伝え、安心してリハビリを続けられるように支えることが大切です。
「ゆっくり訓練をしていきましょう」という言葉は、Aさんの頑張りを認めながら、無理をしすぎないように促す返答です。Aさんの気持ちに寄り添い、焦らず回復を目指す姿勢につながります。
これは誤りです。
家族の協力は、退院後の生活を考えるうえで大切です。しかし、Aさんは夫が仕事と家事で大変だと感じており、夫に負担をかけたくない気持ちがあります。
この場面で家族に訓練を手伝ってもらうことをすすめると、Aさんがさらに気をつかい、心理的な負担が増える可能性があります。まずはAさんの焦りや疲れに目を向けることが大切です。
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