看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問223 (老年看護学 問19)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問223(老年看護学 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(102歳、女性)は夫と死別した後、介護老人福祉施設に入所しており、息子夫婦が頻繁に面会に来ている。転倒による大腿骨骨折(femoral fracture)をきっかけに寝たきりになり、食事摂取量が低下した。Aさんは「私はここで最期を迎えたい」と自分の気持ちを看護師に話した。看護師は、Aさんが点滴や酸素吸入などの延命処置を希望しないことを確認した。医師は家族にAさんは老衰であるため回復の見込みが低いことを伝え、家族も延命処置は行わずに施設での看取りに同意した。

Aさんは「私らしく死にたいの」と何度も看護師に話すようになった。
看護師の声かけで最も適切なのはどれか。
  • 「Aさんはまだまだ頑張れますよ」
  • 「できるだけAさんのそばにいます」
  • 「Aさんがどうしたいか教えてください」
  • 「そんなことを言うとご家族が悲しみますよ」

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は、【「Aさんがどうしたいか教えてください」】です。

Aさんは、施設で最期を迎えたいこと、延命処置を希望しないことをすでに伝えています。さらに「私らしく死にたい」と何度も話しているため、看護師はAさんの思いを否定せず、Aさんにとっての「私らしさ」が何かを具体的に聞くことが大切です。

選択肢1. 「Aさんはまだまだ頑張れますよ」

これは誤りです。

一見、励ましている言葉に見えますが、Aさんは老衰で回復の見込みが低く、施設での看取りについて本人と家族の意思も確認されています。

この場面で「頑張れますよ」と言うと、Aさんの「最期をどう過ごしたいか」という大切な思いを受け止めていない返答になります。看護師は無理に励ますよりも、Aさんの気持ちを丁寧に聞くことが必要です。

選択肢2. 「できるだけAさんのそばにいます」

これは誤りです。

Aさんの不安をやわらげる声かけとしては、悪い内容ではありません。そばにいる姿勢を示すことは、看取りの場面で大切です。

しかし、Aさんは「私らしく死にたい」と話しています。この言葉には、最期をどのように過ごしたいのか、何を大切にしたいのかを聞いてほしい気持ちが含まれていると考えられます。

そのため、この場面で最も適切なのは、そばにいると伝えることよりも、Aさんの具体的な希望を聞くことです。

選択肢3. 「Aさんがどうしたいか教えてください」

これは正しいです。

Aさんは、自分の最期について考え、自分の気持ちを看護師に伝えています。このような場面では、本人の意思を尊重することが大切です。

「Aさんがどうしたいか教えてください」と声をかけることで、Aさんが大切にしたいこと、会いたい人、過ごしたい場所、苦痛をどうしてほしいかなどを話しやすくなります。

看護師は、Aさんの言葉をもとに、家族や医師、施設スタッフと共有し、Aさんらしい看取りにつなげていきます。

選択肢4. 「そんなことを言うとご家族が悲しみますよ」

これは誤りです。

この声かけは、Aさんの気持ちを否定してしまう可能性があります。Aさんは家族を悲しませたいのではなく、自分の最期を自分らしく迎えたいという思いを伝えています。

「家族が悲しむ」と言われると、Aさんは本音を話しにくくなります。看護師は、Aさんの思いを止めるのではなく、安心して話せるように関わることが大切です。

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