看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問224 (老年看護学 問20)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問224(老年看護学 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

<問223〜問225は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問223はこちら

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(102歳、女性)は夫と死別した後、介護老人福祉施設に入所しており、息子夫婦が頻繁に面会に来ている。転倒による大腿骨骨折(femoral fracture)をきっかけに寝たきりになり、食事摂取量が低下した。Aさんは「私はここで最期を迎えたい」と自分の気持ちを看護師に話した。看護師は、Aさんが点滴や酸素吸入などの延命処置を希望しないことを確認した。医師は家族にAさんは老衰であるため回復の見込みが低いことを伝え、家族も延命処置は行わずに施設での看取りに同意した。

Aさんはほとんど食事がとれなくなり、尿量も減少してきた。自発的な動きも減少し、傾眠状態となった。家族はAさんの状態の変化に驚き「本人は苦しいのでしょうか。そばにいても良いのかどうかが分かりません」と看護師に話した。
Aさんの家族への看護師の説明で適切なのはどれか。

  • 「もう何も感じませんよ」
  • 「これからの経過についてお話しします」
  • 「状態が不安定なのでケアは職員で行います」
  • 「これからはご家族が目を離さないでください」

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この過去問の解説 (1件)

01

適切なのは、「これからの経過についてお話しします」です。

Aさんは、食事がほとんどとれなくなり、尿量が減り、自発的な動きも少なくなっています。これは、老衰による看取りの時期にみられる変化です。家族は急な変化に不安を感じているため、看護師は今後起こり得る体の変化を分かりやすく説明し、そばにいることも大切なケアになると伝える必要があります。

選択肢1. 「もう何も感じませんよ」

これは適切ではありません。

傾眠状態になっていても、声や手のぬくもりを感じている可能性があります。「何も感じない」と決めつける説明は、本人への尊厳を欠き、家族の関わりも妨げてしまいます。

看取りの場面では、声をかけたり、手を握ったりすることも大切な関わりになります。

選択肢2. 「これからの経過についてお話しします」

これは適切です。

家族は、Aさんの食事量や尿量が減り、眠っている時間が長くなったことに驚いています。このような変化は、死が近づいている時期にみられることがあります。

看護師は、家族の不安を受け止めながら、これから起こり得る体の変化を説明することが大切です。あらかじめ説明を受けることで、家族はAさんの状態を理解しやすくなり、落ち着いてそばにいることができます。

選択肢3. 「状態が不安定なのでケアは職員で行います」

これは適切ではありません。

看取りの時期であっても、家族がそばにいたり、声をかけたり、手を握ったりすることは大切です。すべてのケアを職員だけで行うと、家族がAさんと過ごす時間を減らしてしまいます。

もちろん、医療的な判断や専門的なケアは職員が行いますが、家族の関わりを避ける必要はありません。

選択肢4. 「これからはご家族が目を離さないでください」

これは適切ではありません。

家族に「目を離さないでください」と伝えると、家族に強い負担や責任感を与えてしまいます。家族も休息が必要であり、ずっとそばにいなければならないわけではありません。

看護師は、家族が無理をしすぎないように支えながら、Aさんと穏やかに過ごせるように調整することが大切です。

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