看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問225 (老年看護学 問21)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問225(老年看護学 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

<問223〜問225は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問223はこちら

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(102歳、女性)は夫と死別した後、介護老人福祉施設に入所しており、息子夫婦が頻繁に面会に来ている。転倒による大腿骨骨折(femoral fracture)をきっかけに寝たきりになり、食事摂取量が低下した。Aさんは「私はここで最期を迎えたい」と自分の気持ちを看護師に話した。看護師は、Aさんが点滴や酸素吸入などの延命処置を希望しないことを確認した。医師は家族にAさんは老衰であるため回復の見込みが低いことを伝え、家族も延命処置は行わずに施設での看取りに同意した。

Aさんは深い昏睡状態となり、四肢の冷感、チアノーゼ、喘鳴および下顎呼吸が出現してきた。医師は家族にAさんの死期が近いことを説明した。
看護師の対応で最も適切なのはどれか。

  • 足浴を行う。
  • 口腔内吸引を行う。
  • 心肺蘇生の準備をする。
  • 家族と過ごせるよう居室を整備する。

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は、【家族と過ごせるよう居室を整備する】です。

Aさんは、施設で最期を迎えたいこと、延命処置を希望しないことをすでに伝えています。家族も施設での看取りに同意しています。深い昏睡状態、四肢の冷感、チアノーゼ、喘鳴、下顎呼吸は、死期が近いときにみられる変化です。この場面では、延命処置を準備するのではなく、Aさんが家族と穏やかに過ごせる環境を整えることが大切です。

選択肢1. 足浴を行う。

これは誤りです。

足浴は、体を温めたり、清潔を保ったり、リラックスを促したりするケアです。しかし、Aさんには四肢の冷感やチアノーゼが出ており、全身の血液のめぐりがかなり弱くなっています。

死期が近いこの時期に足浴を行うと、体への負担になる可能性があります。今は無理に処置を増やすよりも、Aさんが安楽に過ごせるように静かな環境を整えることが優先されます。

選択肢2. 口腔内吸引を行う。

これは誤りです。

Aさんには喘鳴があります。終末期では、のどに分泌物がたまって、ゴロゴロとした音が聞こえることがあります。

ただし、深い昏睡状態で死期が近い人に吸引を行うと、苦痛や刺激になることがあります。呼吸を楽にするために体位を整えたり、口の中をやさしく湿らせたりするケアは考えられますが、必ず吸引を行う場面ではありません。

選択肢3. 心肺蘇生の準備をする。

これは誤りです。

Aさんは、点滴や酸素吸入などの延命処置を希望しないことを伝えています。また、家族も延命処置を行わず、施設で看取ることに同意しています。

そのため、心肺蘇生の準備をすることは、Aさんの意思に合いません。看護師は、本人の希望を尊重し、穏やかな最期を支えることが大切です。

選択肢4. 家族と過ごせるよう居室を整備する。

これは正しいです。

Aさんは施設で最期を迎えたいと希望しており、家族も施設での看取りに同意しています。死期が近いと医師から説明されているため、残された時間を家族と落ち着いて過ごせるようにすることが大切です。

たとえば、居室を静かに整える、家族がそばにいられる場所を作る、面会しやすい雰囲気にするなどの対応が考えられます。これは、Aさんの希望に沿った看取りを支えるケアです。

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