看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問226 (小児看護学 問16)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問226(小児看護学 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

Aちゃん(7歳、女児)は両親と弟(2歳)の4人で暮らしている。下校中に転倒して右手を地面についた。夕食時に母親がAちゃんの異変を感じ、Aちゃんに尋ねたところ「転んで肘が痛い」と話したため救急外来を受診した。
その結果、利き腕である右側の上腕骨の骨折(fracture of humerus)が判明したため、入院して直ちに全身麻酔下で内固定術を受け、ギプス固定された。

術後に注意すべきAちゃんの状態はどれか。
  • ばち指
  • クリックサイン
  • Gowers〈ガワーズ〉徴候
  • Volkmann〈フォルクマン〉拘縮

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

適切なのは、フォルクマン拘縮です。

Aちゃんは、右上腕骨を骨折し、手術後にギプス固定されています。上腕骨の骨折、とくに肘の近くの骨折では、腫れやギプスの圧迫によって血流が悪くなることがあります。その結果、前腕や手の筋肉や神経に障害が起こりフォルクマン拘縮につながることがあります。

選択肢1. ばち指

これは適切ではありません。

ばち指は、指先が太鼓のばちのように丸くふくらむ状態です。慢性的に酸素が不足する病気、たとえば肺や心臓の病気などでみられることがあります。

Aちゃんは右上腕骨を骨折し、手術後にギプス固定されています。この状況で術後に特に注意する状態としては、ばち指ではありません。

選択肢2. クリックサイン

これは適切ではありません。

クリックサインは、乳児の股関節脱臼などで、股関節を動かしたときに「カクッ」とした感触がある所見です。

Aちゃんの問題は、右上腕骨の骨折後の状態です。股関節の異常を示すクリックサインは、この場面とは関係が薄いです。

選択肢3. Gowers〈ガワーズ〉徴候

これは適切ではありません。

ガワーズ徴候は、床から立ち上がるときに、手を膝や太ももにつきながら体を起こす動きです。筋力が低下する病気でみられることがあります。

Aちゃんは転倒による骨折で手術を受けた状態であり、筋力が低下する病気が疑われている場面ではありません。そのため、術後に注意すべき状態としては合いません。

選択肢4. Volkmann〈フォルクマン〉拘縮

これは適切です。

フォルクマン拘縮は、腕の血流が悪くなり、前腕の筋肉や神経が障害されて、手や指が曲がったまま動かしにくくなる状態です。

上腕骨の骨折後は、出血や腫れ、ギプスの圧迫などによって血流が悪くなることがあります。特に、強い痛み、手指のしびれ、冷感、色の変化、指が動かしにくいなどがある場合は注意が必要です。

Aちゃんは右上腕骨骨折の手術後でギプス固定されているため、血流障害によるフォルクマン拘縮に注意します。

参考になった数0