看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問232 (精神看護学 問12)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問232(精神看護学 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(26歳、女性)は高校生のころからリストカットを繰り返し、ボーダーラインパーソナリティ症〈境界性パーソナリティ障害〉(borderline personality disorder)の診断を受けている。最近仕事が忙しくなったパートナーに「今すぐ返事が欲しい。私を見捨てるのか」とメールを送り続け、帰宅したパートナーが、手首から血を流しているAさんを見つけた。パートナーに付き添われて総合病院の救急外来を受診したAさんは、意識清明で神経損傷はなく、手首の処置をした看護師に「消えてしまいたい。生きている意味がない」と話した。

処置時の看護師の声かけで適切なのはどれか。
  • 「パートナーの気持ちを考えましょう」
  • 「死にたいと思うほどつらかったのですね」
  • 「メールの返信はすぐにはできないものですよ」
  • 「つらくても自分を傷つけることはやめましょう」

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この過去問の解説 (1件)

01

適切なのは、「死にたいと思うほどつらかったのですね」です。

Aさんはリストカット後に救急外来を受診し、「消えてしまいたい。生きている意味がない」と話しています。この場面では、まずAさんのつらさを否定せず、気持ちを受け止める声かけが大切です。責めたり、正論を伝えたりするよりも、「それほどつらかったのですね」と受け止める関わりが必要です。

選択肢1. 「パートナーの気持ちを考えましょう」

これは適切ではありません。

Aさんは強い孤独感や不安を感じ、自分を傷つけた後です。この時点でパートナーの気持ちを考えるよう促すと、Aさんは責められているように感じる可能性があります。

まずは、Aさん本人の苦しさや不安を受け止めることが大切です。

選択肢2. 「死にたいと思うほどつらかったのですね」

これは適切です。

Aさんは「消えてしまいたい。生きている意味がない」と話しており、とても強いつらさを抱えています。このような場面では、看護師がすぐに否定したり説得したりするのではなく、つらい気持ちを言葉にして受け止めることが大切です。

この声かけによって、Aさんは「自分の気持ちを分かろうとしてくれている」と感じやすくなります。信頼関係をつくり、安全を守るための関わりにつながります。

選択肢3. 「メールの返信はすぐにはできないものですよ」

これは適切ではありません。

内容としては一般的に間違いではありませんが、Aさんが今感じている不安やつらさを受け止める言葉ではありません。

Aさんにとっては、返事が来ないことが「見捨てられるかもしれない」という強い不安につながっています。まずはその気持ちに寄り添うことが必要です。

選択肢4. 「つらくても自分を傷つけることはやめましょう」

これは適切ではありません。

自分を傷つける行為を防ぐことは大切です。しかし、この言い方だけでは、Aさんを責めているように受け取られる可能性があります。

この場面では、行動を注意する前に、なぜ自分を傷つけるほど追い詰められたのかを理解しようとする姿勢が大切です。

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