看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問235 (精神看護学 問15)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問235(精神看護学 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(27歳、男性、会社員)は1人で暮らしている。最近、事務部門から営業部門に異動になった。新しい人間関係と慣れない仕事で帰宅後も緊張が取れず、眠れない日が続いていた。異動から3週目の朝、会社のエレベーターに乗ると、息苦しさ、動悸からパニック発作を起こした。その後も不眠とパニック発作が出現したため、異動から2か月後、精神科クリニックを受診し、パニック症〈パニック障害〉(panic disorder)と診断された。主治医からは、短時間型の睡眠薬と抗うつ薬が処方された。
また、職場の協力を得て、苦手な仕事のサポートをしてもらうことになった。受診から2日、Aさんから「また発作が起きるのではないかと考えてしまい、家から出られません」とクリニックに電話があった。

Aさんの状況に対するクリニックの看護師のアセスメントで適切なのはどれか。
  • 予期不安がある。
  • うつ症状が悪化している。
  • 睡眠薬の持ち越し効果がある。
  • 仕事に対するストレスが増している。

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は、予期不安があるです。

Aさんはパニック症と診断されており、「また発作が起きるのではないか」と心配して、家から出られなくなっています。これは、実際に発作が起きていない時にも、次の発作を強く恐れる予期不安と考えられます。

選択肢1. 予期不安がある。

これは適切です。

予期不安とは、「また発作が起きたらどうしよう」と、発作が起きる前から強く不安になることです。

Aさんは「また発作が起きるのではないかと考えてしまい、家から出られません」と話しています。これは、パニック発作そのものではなく、発作が起こることへの不安によって行動が制限されている状態です。

そのため、Aさんには予期不安があると考えます。

選択肢2. うつ症状が悪化している。

これは適切ではありません。

うつ症状では、気分の落ち込み、興味や楽しみの低下、食欲低下、強い疲労感、自分を責める気持ちなどがみられます。

Aさんには不眠がありますが、問題文では「また発作が起きるのではないか」という不安が中心です。うつ症状が悪化していると判断できる情報は示されていません。

選択肢3. 睡眠薬の持ち越し効果がある。

これは適切ではありません。

睡眠薬の持ち越し効果とは、薬の作用が翌朝以降まで残り、眠気、ふらつき、集中力の低下などが出ることです。

Aさんには短時間型の睡眠薬が処方されていますが、問題文では眠気やふらつきなどは示されていません。家から出られない理由も、眠気ではなく「また発作が起きるのではないか」という不安です。

選択肢4. 仕事に対するストレスが増している。

これは適切ではありません。

Aさんは異動後の人間関係や慣れない仕事でストレスを感じていました。その後、職場の協力を得て、苦手な仕事のサポートを受けることになっています。

現在の電話内容では、仕事のストレスがさらに増えたというより、発作への不安が強くなって外出できない状態が問題です。そのため、最も適切なアセスメントは予期不安です。

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