看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問236 (精神看護学 問16)
問題文
<問235〜問237は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問235はこちら
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(27歳、男性、会社員)は1人で暮らしている。最近、事務部門から営業部門に異動になった。新しい人間関係と慣れない仕事で帰宅後も緊張が取れず、眠れない日が続いていた。異動から3週目の朝、会社のエレベーターに乗ると、息苦しさ、動悸からパニック発作を起こした。その後も不眠とパニック発作が出現したため、異動から2か月後、精神科クリニックを受診し、パニック症〈パニック障害〉(panic disorder)と診断された。主治医からは、短時間型の睡眠薬と抗うつ薬が処方された。
また、職場の協力を得て、苦手な仕事のサポートをしてもらうことになった。受診から2日、Aさんから「また発作が起きるのではないかと考えてしまい、家から出られません」とクリニックに電話があった。
1か月後、Aさんは通勤途中の電車の中で再びパニック発作を起こし、受診した。看護師が話を聞くと「そのときは、息が止まってしまうように感じました。また同じようになるかと思うと怖くて電車に乗れません。仕事にも支障が出ています。電車での通勤は続けたいです」と話した。
相談を受けた看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
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問題
看護師試験 第115回(2026年2月) 問236(精神看護学 問16) (訂正依頼・報告はこちら)
<問235〜問237は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問235はこちら
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(27歳、男性、会社員)は1人で暮らしている。最近、事務部門から営業部門に異動になった。新しい人間関係と慣れない仕事で帰宅後も緊張が取れず、眠れない日が続いていた。異動から3週目の朝、会社のエレベーターに乗ると、息苦しさ、動悸からパニック発作を起こした。その後も不眠とパニック発作が出現したため、異動から2か月後、精神科クリニックを受診し、パニック症〈パニック障害〉(panic disorder)と診断された。主治医からは、短時間型の睡眠薬と抗うつ薬が処方された。
また、職場の協力を得て、苦手な仕事のサポートをしてもらうことになった。受診から2日、Aさんから「また発作が起きるのではないかと考えてしまい、家から出られません」とクリニックに電話があった。
1か月後、Aさんは通勤途中の電車の中で再びパニック発作を起こし、受診した。看護師が話を聞くと「そのときは、息が止まってしまうように感じました。また同じようになるかと思うと怖くて電車に乗れません。仕事にも支障が出ています。電車での通勤は続けたいです」と話した。
相談を受けた看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
- 目的地までの別の通勤経路を検討する。
- 抗うつ薬の効果についての正しい知識を教育する。
- 同じ症状を持つ人々との話し合いができる場を紹介する。
- 発作を起こしそうな場面を想定した対処法を看護師と一緒に練習する。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も適切なのは、「発作を起こしそうな場面を想定した対処法を看護師と一緒に練習する。」です。
Aさんは、電車の中でパニック発作を経験し、「また同じようになるのではないか」と強い不安を感じています。しかし、Aさん自身は電車での通勤を続けたいと話しています。そのため、電車を避ける方向ではなく、発作が起こりそうな場面に備えて、呼吸法や気持ちの落ち着け方などの対処法を一緒に練習する支援が適しています。
これは最も適切とはいえません。
別の通勤経路を考えることは、一時的には不安を減らすかもしれません。しかし、Aさんは「電車での通勤は続けたい」と話しています。
電車を避け続けると、「電車は危険な場所だ」という思いが強まり、かえって不安が広がることがあります。まずは、電車に乗る場面でどう対処するかを考えることが大切です。
これは必要な支援の一つですが、最も適切とはいえません。
抗うつ薬は、パニック症の治療に使われることがあります。ただし、Aさんが今困っているのは、「電車でまた発作が起きたらどうしよう」という具体的な不安です。
薬の説明だけでは、電車内で不安が強くなったときの対応にはつながりにくいです。
これは支援の一つとして役立つことがあります。
同じ経験をした人と話すことで、安心感を得られる場合があります。しかし、Aさんは今、通勤中の電車で発作が起きることを強く恐れており、仕事にも支障が出ています。
この場面では、まずAさんが電車に乗るための具体的な対処法を身につけることが優先されます。
これは適切です。
パニック発作では、動悸や息苦しさが出ると、「このまま倒れるのではないか」「息が止まるのではないか」と考えて、不安がさらに強くなることがあります。
そのため、発作が起こりそうな場面を想定し、ゆっくり呼吸する方法、安全な場所を確認する方法、発作は時間とともにおさまると自分に言い聞かせる方法などを練習することが大切です。
Aさんは電車通勤を続けたいと希望しているため、避けるのではなく、対処できる力を高める支援が合っています。
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